結婚式で取り交わした結婚リングがいつの間にか何処かへ紛失して以来
お互いリングを嵌めていた時期が新婚時代の短い期間だったことに気付く
夫は仕事柄手術の前の手洗いにリングを外して一日何回も洗浄している
うちに行方不明になってカーテンリングを嵌めて誤魔化しをしては私から
非難を受けていました
其のリングも無事見つかり意気揚々としておりましたが手術後のいつもの
飲み会で酔った勢いで階段から落ちた時に薬指で支えたようで血液の流れが
留まりパンパンに膨れ上がりリングか指かをカットしなければならないとの
飲み仲間の医師達に怖い言葉を貰いリングをカットしました
それ以来大切に書斎の引出の奥に仕舞われているようです
私の場合は結婚式の際の指輪交換でサイズが合わずガッツンって指先で
留まる状態で恥ずかしい思いで終わりました
指輪を作るのに夫が我が家にやってきて紙縒りか紐でサイズを測って
いったのが間違いの始まりでした
今思い返せばサイズを替える機会を失し多分リングが箱に納まった
ままになっていたのではないかと紛失の経過を推理しております
そんなこんなで山あり谷ありの半世紀を乗り越えて最終章はベートーヴェンの
シンフォニー第9の「歓喜」で迎えられる幸せを感謝しております
数日前にオーダしてましたリングが届きました
不思議なご縁で今秋ファッションショウを開くスイスで創られて戻ってきました
目下お互いの薬指でキラキラと輝いております
これで夫婦になったのだという実感が湧くのが不思議でした
此の絆を大切にしていきます